ONE SHOT SERIES SYNOPSIS

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世界的に著名なサーフフォトグラファー、ラッセル・オードは、“命懸けの波”を水中から捉える独自の視点でその名を築いてきた。消防士としてリスクや死と向き合い、ラグビーリーグ選手時代には準備や心構えの重要さを学んできた。しかし、自由と孤独を求めて家族を移住させた彼の決断は、自らだけでなく妻と三人の子どもたちの人生にも大きな影響を与えることとなる。

 

マーガレットリバーの田舎町に暮らすラッセルは、プロサーファーたちとの海外遠征に呼ばれることが増えていき、やがて彼はカリフォルニアの巨大な波「マーベリックス」に立ち、ジェイコブ・トレットの命を救うことに。

マーベリックスで世界的に注目を浴びた後、ラッセルは再びフルタイム勤務に戻り、同時に写真の仕事を築きながら家族を支えます。 しかし、単調な日常の中で、写真への不満や写真家としての空虚さが募ります。命を懸けてでも撮りたい「特別な一枚」の存在が、彼の内に強く芽生え始めます。

そんな彼の新たな目的に気づいた妻キャサリンは、家族でカリフォルニアを訪れることを提案します。 そこで、命を救ったジェイコブ・トレットとその家族から直接感謝をうけます。
ラッセルはあらためて、人生の儚さと尊さを強く実感するのです。

それでラッセルは、フリーダイバーのジョーの協力を得て過酷なトレーニングを積むことになります。呼吸法、瞑想、肉体的限界を超える鍛錬――。「たった一枚」のための執念は、彼の人生を支配し始めます。うねりを待ち、何日も姿を消し、サメの脅威と隣り合わせの日々を過ごします。そして、遂に待ち望んだその瞬間が。しかし、ピントの狂いによって無残に失われ、打ちひしがれるラッセル。再挑戦を果たすまでには一年待つ事に。

 

消防士としての安定した生活、育ち盛りの子どもたち、そして夫としての責任。そのすべてと情熱の間で揺れるラッセルに、キャサリンは「本当に追うべきもの」に専念する決断を促します。19年勤めた消防署を退職し、未知へと踏み出したラッセルに、運命の「10年に一度のうねり」が訪れる。

 

ついに手にした一枚は世界のサーフ誌の表紙を飾り、彼の名声を決定づけた。しかしラッセルが見出した真の価値は、その写真そのものではなく、人生を懸けて「追い続ける」と決断した瞬間にこそあった。

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